AORジャンルにおいてもっとも親しみやすく人気なのが、このバラードテイストの曲だと思います。
米国や日本ではAORをアダルト・コンテンポラリー主体として捉えられていることから数多くの楽曲が存在しており、中には聞いたことがある作品も多いのではないでしょうか。
バラードのゆったりとしたスローテンポの美しいメロディーに、ソフトロックのコーラスやハーモニーからくる心地良さが見事にマッチしたサウンドは、いつ何度聴いても心を癒してくれます。
- バラードのしっとり感 第1弾
- Bobby Coldwell / Heart Of Mine (1989年)
- George Benson / Nothing Gonna Change My Love For You (1984年)
- Ramsey Lewis / The Two Of US (1984年)
- Tim Feehan / Never Say Die (1983年)
- David Pomeranz / Got To Belive In Magic (1982年)
- Kelly Wilard / Comfortable With You (1981年)
- Brett Raymond / Some Changes Around Here (1986年)
バラードのしっとり感 第1弾
Bobby Coldwell / Heart Of Mine (1989年)
ニューヨーク/マンハッタン生まれのボビー・コールドウェルはミスターAORと呼ばれ、日本のAOR人気に大きく影響を与えた方です。
2023年3月に71歳で惜しくもこの世を去りましたが、ボズ・スキャグスをはじめ多くのアーティストへ楽曲提供されていてどの曲も素晴らしい功績を残し忘れられることのない遺作となっています。
タイトル曲の Heart Of Mine もボズ・スキャグスの1988年作「Other Roads」に収録されたもので、ボビーが提供したバラードの名曲として大ヒットしました。
タバコ/パーラメントのCMソングとして起用されていた事もあり、記憶に残っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本作は提供していた多々の楽曲をボビーご自身でセルフカヴァー収録したアルバム「Heart Of Mine」(1989年)からの一曲になります。
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George Benson / Nothing Gonna Change My Love For You (1984年)
ジョージ・ベンソンはアメリカ/ピッツバーグの出身で、ジャズ・ギタリストとして最も偉大なプレイヤーの一人です。
ジャズ界では歌って弾くことで有名なジョージ・ベンソンですが、その類稀なヴォーカリストとしての実力によりフュージョンやSoulと活躍の場を広げ、AORジャンルでも欠かせない方でもあります。
本作は1984年のヒット・アルバム「20/20 (トゥエニー・トゥエニー)からの一曲なのですが、このアルバム自体も素晴らしい極上のAORサウンドに仕上がっており、もはやジャズ・ギタリストだけに留まらない溢れる才能を惜しみなく感じられる作品です。
タイトル曲は鈴木雅之さんが「変わらぬ想い」としてカヴァーし、スバル/レガシーのCMソングとして起用されていましたので記憶に残っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
何度聴いても飽きることはなく、むしろ聴くほどに恋しくなってしまうまるで魔法のような名曲です。
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Ramsey Lewis / The Two Of US (1984年)
ラムゼイ・ルイスはアメリカ/シカゴ生まれで、ジャズ・ファンク界のゴッドファーザーとして有名なジャズ・ピアニストです。
1960年よりジャズからポップスへと幅広く活躍してこられた彼が、ベテラン女性ジャズ・ヴォーカリストで有名なナンシー・ウィルソンと共演しディビット・フォスターやレオン・ウェアをはじめ多くの有力プレイヤーと共に、80年代当時のAORサウンドを取り入れて製作したアルバム「The Two Of US」からの一曲になります。
ラムゼイ・ルイスの極上のライトメロウ・サウンド(心地良い曲)にナンシーの歌声がマッチした、素晴らしいバラード曲ですね!
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Tim Feehan / Never Say Die (1983年)
ティム・フィーハンはカナダ出身のシンガー・ソングライターで、AORバンド「Footloose」というグループのリーダーだったのですが、ディビット・フォスターの協力を得てソロで全米進出を果たします。
タイトル曲はソロとしての2作目アルバム「Carmalita」からの一曲で、同じくカナダ出身の女性シンガーのヴィッキー・モスと共演した作品となり、当時カナダACチャットで一位を獲得されています。
ちなみに全米デビューを飾ったソロの3rdアルバム「TIM FEEHAN」はAORファンから絶大な人気を集めたハードロックの作品で、映画「処刑ライダー」にも起用されています。
ハードロックでデビューしたとは思えないほどの素晴らしいバラード曲で、何度も聴き込んでしまうほどの魅力を持っています。
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David Pomeranz / Got To Belive In Magic (1982年)
デヴィット・ポメランツはアメリカ/ニューヨーク出身のシンガー・ソングライターです。
14歳の時にはすでに多くの楽器を学んでおり自分でレコードを製作していたほどの鬼才ぶりで、19歳になるとデビューアルバム『New Blues』と『Time To Fly』の2枚をリリースしています。
また数多くの映画音楽やテレビ番組の作曲家として活動しており、美しいメロディと自身のハイトーンな甘いヴォーカルで魅力的な楽曲を発信しています。
タイトル曲の「Got To Beleive In Magic」はアメリカ映画 ‘超能力学園Z’ (1982年)に起用された曲で、『Zapped!』というサウンドトラック、およびベストアルバムに収録されています。
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Kelly Wilard / Comfortable With You (1981年)
ケリー・ウィラードはアメリカ/フロリダ州出身のシンガー・ソングライターです。
AOR界では極上のライトメロウ・サウンド(心地良い曲)として有名なブルース・ヒバードの女性版と言わしめたほどの方です。
透明感のある歌声でまるで子守唄のような心地良さを感じるサウンドです。
タイトル曲は1982年のセカンドアルバム「Willing Heart」からの一曲になります。
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Brett Raymond / Some Changes Around Here (1986年)
ブレッド・レイモンドはアメリカ/オハイオ州出身のシンガー・ソングライターです。
1982〜1984年の間「スーベニア」というグループで活動をした後、1986年からソロ活動に入り映画音楽やCM音楽を手掛けます。
1986年には来日もしており、堀内孝仁さんや石川秀美さんらに楽曲の提供もされています。
またポカリスエットやディズニーランドなどのCM音楽も提供するなど大きく大きく活躍。
同年にソロアルバム「Only Love」を発表し、後にAORファンから注目を集めたことから当時は入手困難になる程の売れ行きを果たしています。
スローテンポなメロディーに、優しくフワッとした歌声がなんとも魅力的な名曲です。
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