前回ご紹介させて頂きました「バラードのしっとり感」に引き続き、今回は「ドライブで聴きたい曲」と感じるメロディーラインにて進めさせて頂きます。
AOR界ではウエストコースト・サウンド(またはウエストコースト・ロック)と言われ多くの方に愛されています。
60年代後半から80年代にかけてアメリカ西海岸のカルフォルニア州を中心に発生した楽曲で、フォークやブルース、ロックンロールなどの伝統的なアメリカンミュージックをミックスしたテイストになります。
オープンカーで走りながら聴きたくなるサウンドと言えます。
曲調がとても穏やかで心が軽くなるため、作業用BGMとしても最適ですね!
ドライブで聴きたい曲 第2弾
Sunrise / I Need You More Then Words Can Say (1982年)
サンライズはアメリカで1950年代後半から活動していた有名な音楽グループ「The Isley Brothers」が分裂直前にプロデュースした5人組バンドです。
1982年に結成されたのですが、「The Isley Brothers」のように濃厚なファンク・ソウルミュージックではなく、アーバン・メロウ(オシャレな音楽)な80年代らしいAORサウンドに仕上がっています。
彼らが残したアルバムは「Sunrise」の1枚だけであり、タイトル曲もその内の1曲になります。
アース・ウィンド&ファイアーのような心地良いサウンドに、コーラスハーモニーがクセになるAORの名曲です!
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Al Jarreau / Girls Know How (1982年)
アル・ジャロウはアメリカ/ ウェスコンシン州出身のジャズ・ヴォーカリストで、ジャズのみならずポップス、R&Bの3カテゴリーでグラミー賞最優秀男性ヴォーカル賞を獲得された凄腕の実力者です。
80年代に入りデヴィッド・フォスターと共にAOR時代を作り上げたジェイ・グレイドンと出会い、それからは次々とAOR色の強い曲を歌っています。
タイトル曲は1982年に公開されたアメリカ映画「ラブ IN ニューヨーク」に起用され、サントラにて初CD化した貴重な曲になります。
現在ではアル・ジャロウ生誕80周年記念として発売された ”Al Jarreau Works” というアルバムに収録されています。
とても陽気な気分にさせてくれるAORサウンドに、グラミー賞を総なめしたアル・ジャロウの魅力的な歌声は心を軽くしてくれます!
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Woods Enpire / Destiny (1981年)
ウッズ・エンパイアはアメリカ/カルフォルニアにて結成されたバンドで、リーダーのトミー・ウッズとその姉妹4人を含む5人ファミリーグループになります。
1981年に製作した「Universal Love」は彼らが残した唯一のアルバムなのですが、どの曲もとても素晴らしく80年代のAORメロディーを聴かせてくれます。
タイトル曲も「Universal Love」からの1曲になり、調べたところDestinyという曲は70年代に活躍したロック・バンドEXILEが歌ったもののカヴァー曲だそうです。
5人の見事なコーラスハーモニーに軽快なAORメロディーが見事にマッチした名曲です!
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Al Johnson / I’ve Got My Second Wind (1980年)
アル・ジョンソンはアメリカ/バージニア州出身のシンガー・ソングライターで、ワシントン D.Cを拠点としプロデューサーとしても有名な方です。
60年代にソウル・コーラスグループ「The Unifics」で活躍した後ソロデビューし、70年代にソウルの名盤「Peaceful」というアルバムを残しています。
80年代にもアーバン・メロウの傑作といわれる「Second Wind」を製作し、タイトル曲もその内の1曲になります。
日本ではSPEEDやMISIAの音楽プロデューサーを担った1人である松尾澄にも高く評価されていたようです。
スローテンポで大人びた心地良いサウンドに、包容力のあるアルの歌声に心を奪われてしまう名曲です。
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Niteflyte / You Are (1981年)
ナイトフライトはアメリカ/マイアミ出身のハワード・ジョンソン(VO)とキューバ出身のサンディー・トレノ(G)の2人を中心としたグループバンドです。
1979年「Niteflyte」と1982年「Niteflyte II」の2枚しかアルバムをリリースしていないのですが、心地良いアーバン・メロウの良さから多くのAORファンから人気を集めています。
タイトル曲は1982年「Niteflyte II」からの1曲なのですが、この “You Are” はSMAPのシングル曲「がんばりましょう」のサビ部分の元ネタとして引用されています。
爽やかなAORサウンドに高く伸びのある歌声が魅力的で、何度でも聞いてしまう名曲です!
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Kevin Moore / The Way You Hold Me (1982年)
ケヴィン・ムーアはアメリカ/カルフォルニア出身のギターリストで、本名はケヴィン・ルーズベルト・ムーア。
有名なプログレッシブ・ロック・バンド「ドリーム・シアター」のキーボーディストのケヴィン・ムーアとは同姓同名の別人です。
ケヴィン・ムーアはケブ・モという別名でブルース・ミュージシャンとして有名な方で、デルタ・ブルースの末裔とも呼ばれておりグラミー賞も3回受賞されています。
彼が本名ケヴィン・ムーア名義で1982年にリリースしたアルバム「Rainmaker」はAORの隠れた名盤として知られています。
モダンさと軽やかで爽やかなAORメロディーが見事にマッチした素晴らしい曲です!
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David Pack / That Girl Is Gone (1985年)
デヴィッド・パックはアメリカ/カルフォルニア州出身のシンガー・ソングライターです。
AORの定番とも言われるバンドグループ「Ambrosia」の創設メンバーとしてメインヴォーカルを担っていましたが、1985年にグループを離れソロ活動を開始。
その後も抜群のヴォーカル力とセンスの高いAORサウンドで多くのファンを魅了する名曲を次々と作り上げました。
1985年にソロ・アーティストとしてのファースト・アルバム「Anywhere You Go」をリリースした際にも、マイケル・マクドナルドとジェームズ・イングラムによるコラボ曲「I Just Can’t Let Go」が全米シングル・チャート13位を獲得するなど大きく成功を収めました。
見事に洗練された爽やかなAORサウンドに魅力的過ぎるパックの歌声とのマッチは、非の打ち所のない素晴らしい名曲です!
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