今回はAORの中でもメロディアス・ハードロックを中心にご紹介していきたいと思います。
欧州では今でもメロディアス・ハードロックをAORとして捉えていて多くのファンに支えられています。
厳密にはAOR=メロディアス・ハードロックと言い切るのは難しいところではありますが、欧州だけに限定絵せず世界中のアーティストをピックアップさせて頂きます。
シングル曲のみだったり、1〜2枚のみアルバムをリリースし国内盤は発表していないなど、素晴らしい名曲を残しているのにほとんど注目されていなかったアーティスト達も多くいます。
より多くの名盤・名曲に触れて頂きたいと思いますので、あまり型にはまらずにご紹介させて頂きます。
ハードロック寄り 第2弾
Strangeways / Face To Face (1987年)
1984年にイギリス/スコットランドにて結成されたメロディアス・ハードロックバンド「Strangeways」。
彼らが1987年にリリースしたセカンド・アルバム「Native Sons」は初代ヴォーカリストであったトニー・リドルからテリー・ブロックに交代してから最初の作品です。
”Bryan Ferry” や “Boulevard” を手掛けたJohn Punterがプロデュースしています。
「史上最高のAORロックアルバム」と評価され、JourneyやForeignerと比べても引けを取らない名盤だったのですが、惜しくも国内盤は販売されておらずあまり認知されていないのがとても残念なところです。
爽やかな歌声に心地良いギターサウンド、少し哀愁さも漂いながら心を掴んでくる美しいメロディがクセになる名曲です!
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Voyager UK / Run Away Heart (1987年)
ボイジャー・UKは1985年にイギリスにて結成されたメロディアス・ハードロックバンドグループです。
ARENAやRHABSTALLIONなどイギリスで活躍していたメンバー達が集まってできたグループで、当時はシングル曲のみ発表しておりアルバムはリリースされていませんでした。
2014年になって英国メロディアス・ハードロックの秘蔵音源を集めてリリースするプロジェクト、 ‘The “LOST UK JEWELS” Collectors Series’ でたった500枚限定販売されたアルバムが「Run Away Heart 」になります。
1987年に発売されたシングル2曲と、86年〜89年の未発表だったデモ曲など全12曲を収録した貴重な作品です。
タイトル曲は1987年のシングル曲の1つで、英国の伝統的なメロディアス・ハードロックを聴かせてくれる名曲です!
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Treat / Take Me On Your Wings (1987年)
トリートはスウェーデン出身のメロディアス・ハードロックバンドグループです。
1981年よりThe Boysという名前で活動していましたが、1985年のデビュー・アルバム「Scratch and Bite」を発表した際にトリートへと変更しています。
このアルバムでシングル曲 “Too Wild” がスウェーデンのハード・ロック界で注目を集め、当時人気だった同国のロックバンド「ヨーロッパ」に対応心を抱かせ、名曲 “The Final Countdown” を作曲するに至ったことで知られています。
1986年にセカンド・アルバム「The Pleasure Principal」をリリースし高い評価を受け、ヨーロッパと激しいヒットチャート争いを繰り広げることになりました。
タイトル曲が収録されている1987年のサード・アルバム「Dream Hunter」では “World Of Promises” が好調な売り上げを記録しツアーも成功の内に幕を閉じます。
とてもメロディーが美しくファンの中でもかなり高評価を受けるほどの名曲となっています。
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Fate / Hard As A Rock (1986年)
フェイトは1984年にデンマークでギターリストのハンク・シャーマンを中心に結成されたメロディアス・ハードロックバンドグループです。
ハンク・シャーマンはもともと「Mercyful Fate」というグループに所属しており、日本でいう聖飢魔IIのようなメイクでブラックメタルを歌っていました。
そんな彼がメロディアス・ハードロックに目覚め立ち上げたのがこのFate。
「Mercyful Fate」のファンを驚愕させるほどの美しいメロディーを引っ提げ、1985年にデビュー・アルバム「Fate」をリリース。
1986年にリリースされたセカンド・アルバム「A Matter Of Attitude」はFateの最高傑作と評され、デビュー・アルバムを遥かに上回る名盤となりました。
タイトル曲も含めブラックメタルを歌っていたとは思えないほど洗練されたメロディーに、熟練の力強いギターサウンドが映える名曲揃い!
Fateは4枚のアルバムを残し1993年に解散となりますが、2006年に復活を遂げ新しいアルバム「V」を発表しています。
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Outside Edge / Heaven Tonight (1987年)
アウトサイド・エッジはイギリス/バーミンガム出身のロックバンドグループです。
もともとは1970年にトム&デヴィッド・ファーマー兄弟が結成したブラックフット・スーが前身となっており、10年ほど活動した後「アウトサイド・エッジ」として再結成しています。
ブラックフット・スーの頃から美しいメロディアス・ハードロックのアルバムを収録していた彼らは、80年代に入りAORサウンドを強めていき1984年にデビュー・アルバム「Outside Edge」をリリースします。
1986年にセカンド・アルバム「Running Hot」と、タイトル曲が収録されているサード・アルバム「More Edge」、1990年の4枚目「Call Me」を残し解散となります。
どれも哀愁を帯びた美しいメロディーを聴かせてくれる名曲揃いですね!
Outside Edgeは1993年にブラックフット・スーとして再結成し、1999年にロンドンで最後のライブを行なっています。
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Le Mans / Love Lies (1986年)
ル・マンは1983年にカルフォルニア州シカゴにて結成されたメロディアス・ハードロックバンドです。
1983年にリリースしたデビュー・アルバム「On The Streets」ではまさに正統派ヘビーメタルといったサウンドを演奏していたのですが、1986年のセカンド・アルバム「Le Mans」では極上のメロディアス・ハードロック/AORサウンドへがらりと変貌を遂げファンを驚かせました。
この3年間に何が起こったのか激しく気になるほど曲の完成度は高く、哀愁漂う北欧伝統の美しいメロディーを聴かせてくれます。
タイトル曲もセカンド・アルバム「Le Mans」のオープニングを飾った曲で、80年代を代表する名曲として今もなお多くのファンを魅了しています。
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Honemoon Suite / One By One (1985年)
ハネムーン・スウィートは1981年にカナダで結成されたメロディアス・ハードロックバンドです。
1984年にデビュー・アルバム「Honemoon Suite」をリリースし、 ‘New Girl Now’ を含め4曲のヒット曲が生まれました。
1986年にリリースしたセカンド・アルバム「The Big Prize」は、バンドの最高傑作と評価され大きく注目を集めた作品です。
レコードのプロデュースにはボン・ジョヴィやエアロスミスなどを手掛けたブルース・フェアバーンが参加しています。
このアルバムにはバンド最大のヒット曲 ‘Feel It Again’ や、後にアメリカの犯罪ドラマ「マイアミ・バイス」に起用された ‘Bad Attitude’ などサウンドトラックに収録された名曲も有名です。
タイトル曲も「The Big Prize」からの1曲でハードロックテイストの強い素晴らしい曲です!
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