洋楽 70年代 バラードのしっとり感でおすすめしたいAOR7選 その1

70年代

AORジャンルにおいてもっとも親しみやすく人気なのが、このバラードテイストの曲だと思います。

米国や日本ではAORをアダルト・コンテンポラリー主体として捉えられていることから数多くの楽曲が存在しており、中には聞いたことがある作品も多いのではないでしょうか。

バラードのゆったりとしたスローテンポの美しいメロディーに、ソフトロックのコーラスやハーモニーからくる心地良さが見事にマッチしたサウンドは、いつ何度聴いても心を癒してくれます。

Christopher Cross / Sailing (1979年)

Christopher Cross - Sailing (Official Music Video) [Remastered HD]

クリストファー・クロスはアメリカ/サンアントニオ出身のシンガー・ソングライターです。

1979年のセルフタイトル・アルバム「Christopher Cross」にてデビューし特徴的な清々しいハイトーンヴォイスで注目を集目ますが、コンサートを行わず素顔も明かさないことで有名だった方です。

収録曲の “Sailing” はグラミー賞の5部門を独占し、主要4部門同時受賞はグラミー賞史上初のこととなりAOR界を代表するアーティストへ。

ビルボード週間ランキング1位にもなった曲ですが、当時クロスは “Sailing” をシングル化する予定はなかったと語っており、ほんとうに発表されて良かったと思うほどの名曲です。

爽やかな歌声になんとも心地良いスローテンポのAORメロディーが心を癒してくれる、一度聴くとクセになってしまう作品です。



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Michael Franks / Antonio’s Song [The Rainbow] (1977年)

Antonio's Song (The Rainbow)

アントニオ・フランクスはアメリカ/カルフォルニア出身のシンガー・ソングライターです。

ジャズやラテン・ブルジル音楽など多くの要素を取り込んだセンス抜群の爽やかなサウンドに、優しくささやく様な独特の歌声から奏でられたメロディーで、多くの一流ミュージシャンをも魅了してきたAOR界の第一人者の1人です。

1973年にセルフタイトル・アルバム「MICHAEL FLANKS」にてデビューし、1976年のセカンド・アルバム「The Art of Tea」では独特な音楽性により存在感を放ち、ミスターAORと呼ばれるほど大絶賛されました。

タイトル曲は1977年にリリースしたサード・アルバム「Sleeping Gypsy」からの1曲で、これまでの音楽スタイルにボサノヴァ・サウンドをも加えた作品となっています。

“Antonio’s Song” はボサノヴァの生みの親であるアントニオ・カルロス・ジョビンへ捧げた歌という意味を含んでおり、音楽が人々の心に癒しの力を与えることを伝えようとした内容の曲です。

どこかミステリアスな雰囲気を持ちながらも心は魅了されてしまう、あらゆるミュージック要素が見事に絡み合った名曲です。



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Billy Joel / Just the Way You Are (1977年)

ビリー・ジョエルはアメリカ/ニューヨーク出身のピアニストであり、シンガー・ソングライターです。

父と母の影響で幼い頃よりピアノを習い、1971年にファースト・アルバム「Cold Spring Harbor」にてデビューを果たすも売り上げはあまり奮わずに終わります。

しばらくクラブを中心にライブをする中、1973年に発表したセカンド・アルバム「Piano Man」が大ヒット。

代表曲となった “Piano Man” は70年代初頭に弾き語りで生計を立てていた時の様子をモチーフとした曲で、まさに当時のビリーを表すかのような作品となりそれが人気の要素であると本人も語っています。

タイトル曲は1977年にリリースされた「The Stranger」に収録されているもので、グラミー賞最優秀レコード賞と最優秀楽曲賞の2部門を受賞し、ビリーが大きく成功を掴み取った大作です。

当時ビリーを支えてくれた妻エリザベスの為に歌われた曲です。

これまでのカントリー・ロックテイストだった曲から、ビリーの優しさが溢れ出すようなバラードへと仕上げているのがとても素晴らしい名曲です。


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Bee Gees / How Deep Is Your Love (1977年)

ビージーズはイギリスのマン島出身で、バリー・ロビン・モーリスのギブ3兄弟を中心としたグループです。

教会の合唱隊からキャリアが始まった彼らは、家族でオーストラリアへ移住し活動した際にラジオのDJと知り合い、テレビとラジオのレギュラー番組を持ち注目を集めます。

そして1963年「The Battle Of The Blue And The Grey / 三つのキッス」にてレコード・デビューを果たし、国民的な人気歌手へと駆け上がりオーストラリアで最優秀ボーカルグループにも選ばれました。

この事が当時オーストラリアで同じく大人気だったビートルズのマネージャーの目にとまり、1967年ビージーズはついに「New York Mining Disaster 1941/ ニューヨーク炭鉱の悲劇」にて全米進出をすることに。

その後、「Holiday」や「Massachusetts」など大ヒットを生み出すも、70年代前半からアルバムセールスにおいて芳しい結果は出せずに終わります。

ギブ3兄弟が “時代やファンが求める新しい音楽スタイル” を追求していた頃1975年に世界はディスコ・ブームを迎え、ビージーズは 「Jive talkin」 にて見事にその波に乗り全米ヒットします。

音楽スタイルをディスコ路線に変更して以来数々のヒット曲を生み出しており、それらの作品を大きく取り入れたのが1977年の映画『サタデー・ナイト・フィーバー』になります。

この映画ではタイトル曲である「How Deep Is Your Love 」をはじめ、「Stayin’ Alive」や「Night Feve」など多くのビージーズの作品が収録されています。

ギブ兄弟のコーラスハーモニーがとても心地良い、バラードとディスコテイストが見事にマッチした名曲です。


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Karla Bonoff / Restless Nights (1979年)

カーラ・ボノフはアメリカ/カリフォルニア出身のシンガーソングライターです。

幼少期よりピアノとギターを習い、1968年に実姉とフォーク・デュオを結成しますがデビューまでは至りませんでした。

その後ウエスト・コーストの歌姫として有名なリンダ・ロンシュタットや、リンダと一緒に活動していたケニー・エドワーズと、後にイーグルスを結成するメンバー達と出会います。

1969年にケニー・エドワーズと共にフォーク・ロックバンド「ブリンドル」を結成しシングルなどを発表しますが、アルバムリリースを目前に解散となりました。

1970年後半に入り、リンダ・ロシュタットにカーラが提供した楽曲を採用してもらったことで知名度が上がり、メジャーデビューのきっかけになります。

1977年にケニー・エドワーズのプロデュースのもとデビュー・アルバム「Karla Bonoff」をリリース。この際に友人であったJ・Dサウザーなどが協力してくれています。

タイトル曲が収録されているセカンド・アルバム「Restless Nights / ささやく夜」は1979年に発表され、この時エドワーズの他イーグルスのドン・ヘンリージェームズ・テイラーなど多くの大物ミュージシャンが参加しました。

カーラの優しい歌声に、溢れんばかりの愛情が吹き込まれてた歌詞やメロディが魅力的な名曲です。


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Robert Byrne / Blame It On The Night (1979年)

ロバート・バーンはアメリカ/ミシガン州出身のソングライターです。

以前ご紹介させて頂きました、Byrne & Barnes / I’ll Try A Little Every Day For You (1981年) でブラットン・バーンズと共作していた方で、今作も含めどちらも素晴らしいAORサウンドを聴かせてくれます。

タイトル曲は1979年にロバート・バーンが残した唯一のソロ・アルバム『Blame It On The Night』からの1曲で、このアルバムの代表曲。

もともとカントリーミュージックの作曲家として有名なロバート・バーンですが、この曲はとてもメロディアスでムードチックに仕上がっています。

ヴォーカルにはハワイのAORグループFabulous Krushが参加していて、ロマンティックさの中に爽やかさも香る絶妙な名曲です。



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Dan Fogelberg / Longer (1979年)


ダン・フォーゲルバーグはアメリカ/イリノイ州出身のシンガー・ソングライターです。

音楽家の両親の影響から幼少期よりピアノを学び、祖父からもギターをプレゼントされ音楽に没頭していくことに。

1972年にデビュー・アルバム「HOME FREE」を発表するも、この時点ではまだあまり実績を伸ばす事が出来ませんでしたが、イーグルスのギターリスト “ジョー・ウォルシュ” にプロデュースしてもらうチャンスに恵まれ、セカンド・アルバム「Souvenir」をリリースしたところ大ヒットすることに。

その後は着実にミュージシャンとしての実力を積み、収録にあたりギターやキーボードなどコーラス以外を全て一人でこなしてしまうスタイルにて、周囲を驚かせるながら音楽の完成度を高めていきます。

タイトル曲はダン・フォーゲルバーグの6枚目のアルバム「フェニックス」からの1曲で、リゾートでハンモックに揺られながらリラックスしている時に思いついたと語っています。

ギターとホルンにハープの3楽器のみから生み出されているにも関わらず、シンプルなのにとても表現豊かで深みのある名曲です。



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