洋楽 90年代 ハードロック寄りにておすすめしたいAOR7選 その1

90年代

今回はAORの中でもメロディアス・ハードロックを中心にご紹介していきたいと思います。

欧州では今でもメロディアス・ハードロックをAORとして捉えていて多くのファンに支えられています。

厳密にはAOR=メロディアス・ハードロックと言い切るのは難しいところではありますが、欧州だけに限定絵せず世界中のアーティストをピックアップさせて頂きます。

シングル曲のみだったり、1〜2枚のみアルバムをリリースし国内盤は発表していないなど、素晴らしい名曲を残しているのにほとんど注目されていなかったアーティスト達も多くいます。

より多くの名盤・名曲に触れて頂きたいと思いますので、あまり型にはまらずにご紹介させて頂きます。

1st Avenue / Ready For You (1994年)


ファースト・アヴェニューは1987年にオランダで結成されたハードロック・バンドです。

オランダの有名ハードロック・バンド「ヴァンデンバーグ」でヴォーカルを務めていたピーター・ストライクスと、 ドラマーのノップ・トンを中心に立ち上げられました。

また、オランダの貴公子と名高い名マルチ・プレイヤーのロビー・ヴァレンタインが在籍していたことでも有名です。

メインでロビー・ヴァレンタイン(key)が作曲を行い、1992年にデビュー・アルバム「TEARS AND TRIUMPH」をリリースしますが、発表を前にロビー・ヴァレンタインがソロ活動に専念するため脱退してしまいます。

その2年後、タイトル曲が収録されているセカンド・アルバム「DAILY BATTLE」がリリースされ、ピーター・ストライクスとベースのアルコ・ボマーによる2人が作曲を担当しています。

前作は “ザ・メロディアス・ハードロック” といった曲調だったのですが、「DAILY BATTLE」ではより軽快なポップテイストが取り入れられ、AORサウンドが目立ちます。

どちらも全体的にとても美しいメロディを奏でていた素晴らしい出来栄えにも関わらず、2枚のアルバムを残し解散となっているのはとても残念です。



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Laos / Jericho (1990年)

ラオスはドイツ出身の女性シンガーGudrun Laosを中心とした、6人グループのメロディアス・ハードロックバンドです。

1990年に唯一リリースされたアルバム「WE  WANT  IT」からの1曲になります。

パワフルでハスキーなGudrun Laosの歌声に、ドイツでは数々のグループを渡り歩きSTRATOVARIUSでも活躍することになる実力派ドラマーのヨルグ・マイケルが参加しています。

全体的にメロディは美しく歌唱力ともにかなりのクオリティなのに、時代の流れのせいかあまり注目されませんでした。

“Jericho” はキーボードサウンドが心地良く、ハードロックとポップさが見事にマッチした名曲です。

Gudrun Laosはこの後ソロ活動も行っており、1993年に「Come Tomorrow」、1994年に「More Than A Feeling」をリリースしています。

また名前をAino Laosとして、2004年に「Harvest Moon」という癒し系アルバムも制作しているところも面白いですね。



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Seven / Inside Love (1990年)

セブンは1990年にイギリス/ボーンマスにて結成された、5人グループのメロディアス・ロックバンドです。

ミック・ディヴァイン(Vo)、キース・マクファーレン(G/Vo)、パット・デイヴィー(B/Vo)、サイモン・ルフェーブル(Key/Vo)、オースティン・レーン(Dr)の構成となっており、ドラム以外全員で歌っていることからコーラスハーモニーが素晴らしい!

メインヴォーカルを務めるミック・ディヴァインはイギリスの人気グループOne Directionのドラマー、ジョシュ・ディヴァインの父親でもあります。

1990年1月「Inside Love」、1990年6月「 Man With a Vision 」のシングル2曲はどちらもイギリスのシングルヒットチャート100位以内に入り、メジャー・シーンとして期待されていました。

その後数々のツアー活動や良質のデモ録音曲が出来上がっていたにもかかわらず、シングル2曲を残しアルバムリリースを果たすことなく姿を消してしまいます。

ところが25年の時を経て、2014年に念願のデビュー・アルバム「SEVEN/7」をリリースすることになります。

このアルバムには「Drive, She Said」のマーク・マンゴールドや、オジー・オズボーンとの共演で知られるアダム・ウェイクマンなどがゲスト参加しており、AORファンにとっては驚きと共に待望のリリースとなりました。



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Boulevard / Talk To Me (1990年)

ブールバードはカナダ/カルガリーで結成されたハードロック・バンドです。

サックスプレイヤーのマーク・ホールデンが中心となり、哀愁感を漂わせながらメロディアスなAORサウンドを連発した1988年のデビュー・アルバム「Bild」。

今回ご紹介するのは1990年にリリースしたセカンド・アルバム「Into The Street」からの1曲になります。

前作からさらにハードロックテイストを強めたサウンドを披露してくれており、爽快なポップ感は残しつつクリアさに磨きがかかったメロディを奏でています。

メンバーの入れ替えなどはあったものの相変わらずコーラスハーモニーが心地良く、サックスが取り入れられた曲なども実にカッコいいですね。



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Ten / Fly Like an Eagle (1997年)

テンはイギリス/マンチェスター出身のゲイリー・ヒューズを中心として結成されたメロディアス・ハードロックグループです。

もともとソロ・シンガーとして活動していたゲイリー・ヒューズが、DAREやASIAなどで活躍していたヴィニー・バーンズやドラマーのグレッグ・モーガンらと出会ったことから、TENとしてのバンド結成へと繋がっていきます。

1996年5月ファースト・アルバム「X/Ten」にてデビューを飾り、そのまま勢い止まらず同年9月にセカンド・アルバム「The Name of the Rose」を発表しています。

2枚のアルバムとも見事なほどドラマチックなメロディアス・ハードロックを奏でており、あまりの完成度の高さから欧州のみならず日本ファンの心をも鷲掴みにしたことから、一気に注目度は高まります。

タイトル曲が収録されているサード・アルバム「The Robe」は1997年にリリースされ、さらに来日公演も行うなど期待を裏切らない出来栄えを披露してくれています。

この3作品のプロデュースをメインヴォーカルのゲイリー・ヒューズが務める他、クイーンやフォリナー、ジャーニーにホワイトスネイクなど数々の大ヒットミュージシャンを手掛けてきた名プロデューサー:マイク・ストーンも全面的に参加しています。

美しすぎるメロディーにゲイリー・ヒューズの渋く神秘的な歌声がチート級にマッチしているので、非の打ち所なしといった名曲揃いですね。



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HEARTLAND / Teach You To Dream (1991年)

HEARTLAND Teach You To Dream

ハードランドは1990年にイギリスで結成されたメロディアス・ハードロックグループです。

80年代にイギリスで活躍していたVirginia Wolfでヴォーカルを務めていたクリス・ウーズィーが中心となり、ギターリストのゲイリー・シャープらを加え立ち上げた5人編成グループ。

1991年にファースト・アルバムー「HEARTLAND」にてデビューしています。
やはりこちらも時代の流れか、当時90年代のメロディアス派リスナーの評価は厳しくあまり評価されなかった1枚となっています。

渋めなのにしっかりと高く透き通った歌声を持ち合わせ、実に歌唱力の高いクリス・ウーズィーが最高です。

キーボードの使い方やギターの響し方がとても上手く、クリアで神秘的な音色に引き込まれるような感覚を味わせてくれています。

どの曲もとても素晴らしい出来栄えで選曲が難しかったのですが、Teach You To Dreamは持ち味の良さがしっかり伝わってくる名曲です!



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Roadhouse / Time (1991年)

Roadhouse (feat. ex-Def Leppard Pete Willis) - Time 1991 [Official Video]

ロードハウスは、イギリスの偉大なハードロックバンド「デフ・レパード」の創設メンバーでギタリストのピート・ウィリスが、バンド脱退後に立ち上げたロックグループです。

1991年にデビュー・アルバム「Roadhouse」をリリースし、ロードハウスの唯一のアルバムとなりました。

どれも非常に素晴らしいメロディアス・ハードロックを奏でており、バラード曲の「Hell Can Wait」はイギリスロックチャート9位を獲得しています。

また「Tower of Love」も映画「ハーレーダビッドソンとマールボロマン」に起用されています。

アルバム自体かなりの出来栄えなのですが注目度はとても低く、あまり評価されることなく解散してしまったのも時代の流れを感じます。

“Time”は見事なほどに心を掴んでくる美しいメロディーで、ヴォーカルやギターサウンドも実に心地良い名曲ですね。



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