洋楽 70年代 夏が似合う曲でおすすめしたいAOR7選 その1

70年代

今回は簡単に言うとズバリ海が似合う曲です!

一口に海と言っても、朝の爽やかな浜辺や昼間の賑やかなビーチ、穏やかな夕暮れの地平線から真夜中の海岸線の静けさなど海から連想するイメージは様々です。

出来る限り色々な場面を想像できるような楽曲をご紹介させて頂きますので、是非あなたにピッタリな海が似合う曲を見つけてみて下さい!

Kalapana / Juliette 愛しのジュリエット(1976年)

カラパナは1973年にマラニ・ビリュ―、D・J・プラット、マッキー・フェアリー、カーク・トンプソンの4人によって結成されたハワイアンを代表するAORグループです。

1975年にデビュー・アルバム「Kalapana / ワイキキの青い空」をリリースすると、シングル曲 “Nightbird” が大ヒットしアメリカ全土に知名度が広がります。

翌年に発表したセカンド・アルバム「Kalapana II / ワイキキの熱い砂」では前作からさらに爽快感が増し、ジャズやフュージョンなど多くのミュージック要素が取り込まれています。

タイトル曲の “Juliette” をはじめ、”Love ‘Em” や “Black Sand” など情熱的かつミステリアスな名曲揃いの傑作アルバム。
日本でも広く知られることとなり、カラパナは何度か来日公演も行っています。

その後、マッキーに替わり日本人ベーシストのケンジ・サノが加入したりとメンバー交代があったものの、2000年以降も活動を続け2013年には「カラパナ結成40周年記念ベスト」をリリースしています。

今回ご紹介した”Juliette” はこの40周年記念ベストから抜擢させて頂きました。
原作の素晴らしさはそのままに、イントロからアレンジが加えられクールさが鮮明になっています!
元の原曲をお聴きになりたい方はこちら



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Gino Vannelli / I Just Wanna Stop (1978年)

ジノ・ヴァネリはカナダ/モントリオール出身のシンガー・ソングライターです。

音楽一家で育ちカナダの有名音楽大学を卒業し、1973年に「Crazy Life」にてデビュー。

ジノの圧倒的な歌唱力と心を掴む情熱的なサウンドにて「ミュージシャンズ・ミュージシャン」の高評価を集めますが、当時は売り上げを伸ばせない時期が続きます。

1978年にリリースした「Brother to Brother」が大ヒットし、タイトル曲である “I Just Wanna Stop” が全米ヒットチャート4位を獲得するほどの最高傑作のアルバムとなる。

このアルバムでは兄のジョー・ヴァネリがキーボード兼アレンジ、弟のロス・ヴァネリが作詞・作曲を担当しており、アルバムのタイトル通り3兄弟により作り上げられた傑作と言えます。

弟のロス・ヴァネリは後にリチャード・マークスと “Ann Wilson & Robin Zander / Surrender To Me” という名曲を生み出すことになるのですが、この頃より作詞・作曲の実力を十分に発揮していたんですね。

母国カナダではヒットチャート1位を獲得していて、ジノにとってはまさに代表曲となるほどに多くのAORファンからは愛されている名曲です。



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Evie Sands / Take A Little Love (1979年)

Evie Sands - Take A Little Love


イーヴィー・サンズはアメリカ/ニューヨーク出身のシンガー・ソングライターです。

歌手だった母親の影響を受け幼い頃よりキーボードとギターを学び、17歳から音楽キャリアをスタートさせる。

1969年にデビュー・アルバム「Any Way That You Want Me」をリリース。カントリー・ロックテイストのメロディに、カレン・カーペンターを思わせるようなハスキーでソウルフルなヴァーカルで人気を集めます。

それ以前に “Take me for a little while” や “I can’t let it go” などのシングルを発表するも注目を集めることが出来ませんでした。

1975年のセカンド・アルバム「ESTATE OF MIND」でもサンズの歌声は健在で作詞もこなしており、メロディーもカントリー風からよりソウルテイストが強調され大ヒットとなります。

このアルバムに収録されているサンズの曲はディオンヌ・ワーウィックダスティ・スプリングフィールドなど多くのミュージシャンにカヴァーされています。

今回ご紹介する “ Take A Little Love”  は1979年にリリースされたサード・アルバム「Suspended Animation」からの1曲で、このアルバムはこれまででもっともAOR色の強い作品となっています。

ビリー・ジョエルの「ピアノマン」をプロデュースしたマイケル・スチュワートとの共作で、ビル・チャップリンやスティーブ・ルカサーなどが参加するなどAORではおなじみのミュージシャンが揃っています。

全曲ともセンス抜群のサンズによるオリジナルで、ハスキーで魅力的な歌声とAOR要素たっぷりのサウンドが合わさり、見事な名曲揃いのアルバムです。



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Jimmy Messina / Seeing You For The First Time (1979年)

Seeing You for the First Time

本名ジェームズ・メルヴィン・メッシーナはアメリカ/カルフォルニア出身のシンガー・ソングライターです。

60年代にアメリカのロック・カントリーバンド「Buffalo Springfield」や「Poco」にて活躍後、70年代からはケニー・ロギンスとのデュオ・ユニット「Loggins and Messina」を結成し計2000万枚以上のアルバムを売り上げるなど大きく注目を集めます。

「Loggins and Messina」の際にメッシーナはこれまで書き溜めていた曲を多く提供していく中でロギンスの可能性を感じ、ケニー・ロギンス・バンドを編成するほどになります。

1976年に「Loggins and Messina」を解散後メッシーナは「Oasis」にてソロ・デビューし、これまでのカントリー・ロックテイストとは違いラテンやフュージョンなどを多く取り込んだAORサウンドを披露しています。

タイトル曲の “Seeing You For The First Time” は1981年の映画『なんとなく、クリスタル』にも起用され、日本でも人気の名曲として知られています。

メッシーナの甘く緩やかな歌声にリゾート感を思わせるメロディーがとても心地良い1曲です



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Pages / Who’s Right, Who’s Wrong (1979年)

Who's Right, Who's Wrong

リチャード・ペイジスティーブ・ジョージの二人が中心となるアメリカの5人グループで、Mr.Misterの前身となる「ペイジズ」。

1978年のデビュー・アルバム「Pages / ファースト・ペイジズ」では、すでにアメリカで活躍していたアース・ウィンド&ファイアーの歌手フィリップ・ベイリーやジャズ・ピアニストのデイヴ・グルーシン、ジャズ・サックス奏者のマイケル・ブレッカーなど多くの有名ミュージシャンが参加しています。

収録された曲はホップやファンク、ハードロックからバラードまでと幅広いテイストの音楽スタイルを発信したにも関わらず、世間的には受けれ入れてもらえずラジオなどでもあまり注目を集めることが出来ませんでした。

1979年にリリースされたセカンド・アルバム「Future Street」では、前作の要素からさらにチャールズ・イカロス・ジョンソンによるアコースティック・エレキギターなどが加わることで、楽曲の幅も広がりよりハイセンスでテクニカルな曲が揃っています。

タイトル曲の “Who’s Right, Who’s Wrong” では作曲およびバックヴォーカルとしてケニー・ロギンスも参加しており、収録曲の中でも一際爽やかさが目立つ美しいメロディー曲となっています。



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Andrew Gold / Genevleve (1978年)

GENEVIEVE - ANDREW GOLD

アンドリュー・ゴールドはアメリカ/ロサンゼルス出身のシンガー・ソングライターです。

数多くのミュージシャンと共演・プロデュース活動も行っており、リンダ・ロンシュタットや10ccにイーグルス、セリーヌ・ディオンの曲作りとかなり幅広く顔が知られているアーティストです。

70年代はカーラ・ボノフとともに「ブリンドル」のメンバーとして活動し、リンダ・ロンシュタットとの共演など行っています。

1975年に「Andrew Gold」にてソロ・アーティストとしてデビューし、”今年最もメロディアスなアルバムの一つ” との評価をローリングストーン誌から受けています。

翌年にはセカンド・アルバム「What’s Wrong with This Picture?」がリリースされ、”Lonely Boy”がBillboard Hot 100で7位を獲得しています。

タイトル曲が収録されているサード・アルバム「All This and Heaven Too」は1978年に発表されていて、友人のフレディ・マーキュリーも参加したNever Let Her Slip Away” はゴールドにとって最大のヒット曲となっています。

“Genevleve” は収録曲の中でも爽やかなAOR色の強い曲で、ほとんど全ての楽曲をゴールド自身で演奏収録した渾身の名曲といえます。



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Lemuria / Hunk of Heaven (1978年)

レムリアは1978年にカラパナの中心メンバーであるカーク・トンプソンが脱退後に立ち上げたプロジェクトグループです。

ハワイのホノルルを拠点とし女性ヴォーカル7人、ホーンセクション7人と豪華メンバー構成により、ソウル・フュージョン・ジャズなど多くの音楽要素をハワイの風に乗せて届けてくれています。

カーク・トンプソンと、カーティス・メイフィールドラムゼイ・ルイスなどと共演していたパーカッショニストのヘンリーギブソンの2人がプロデュースしリリースしたのは『Lemuria』1枚のみだったのですが、日本でも今もなお多くのAORファンから愛されるアルバムです。

“Hunk of Heaven” はレムリアを代表するシングル曲で、「THE SPANDETTES」をはじめ数々のアーティスト達にカヴァーされてきた名曲。

素晴らしい曲満載だったにもかかわらず、アルバム1枚のみとは実にもったいないですね。



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